あめ あめ

久しぶりに雨。にびいろ、の一言では言い表せない何かをいっぱいに含んだ空の色。
街あかりが、一面にひろがった雲に投射されているようで せつなくて。
 
ヒールはいた女性にすんなりと追い越される私の歩くスピード。
あるてぃめっとレイザー聴いてる
 
なにをそんなに
 
雨、って、ただ単に鬱陶しいとか、テンション下がるとかそういう観点からではなく、
雨、
をただ感じようとすればするほど、ふしぎで、すごくて、感動する。
つよくて、たくましい自然の力に、ただ平伏するだけ。
人間の力でもまだコントロールなんてできやしないんだ。
ちゃちい傘で自分ひとり守るだけでせいいっぱいだぜ。
傘のない日は ちょうどいいって言い訳して、雨にうたれる 背いっぱい。
 
額をつたう雫が体温をうばって、皮膚感覚を通して、私が生きているって教えてくれる
 
美しくて、憂うつ。
あの人みたいで
 
また私を切なくさせた

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