業ご郷

さて、聞いてください。
私は最近 服を売っています。
 
どんな服かというと、
サーティー越えた 脂ののった マネー持ってるちょっとセレブな女性向けの
カジュアルラインとはいえ カーディガンが一着 七千円とかする
見た感じしまむらでもどこでも売ってそうな超シンプルなしかし 私は絶対着ないであろう
服です。
 
一生関わることがなかったよな場所に毎日立ち続けていると
ぜんっぜん普段生きている場所と違う 層の人たちと、ふつーに関わることになる。
ああ… 不思議だ…
ういとる…ういとるよわし
 
ああでも そうね!
言っちゃうよ!わたし言っちゃうよ!
ちょっとアンニュイで恍惚な あの意味不明な響きをもってして!
 
「いらっしゃいませぇー どぉぞごらんくださいっまっせぇー」
 
 
 
郷に入るのは簡単でも 郷に従うのは簡単じゃないね!