彼女の夢を見ていた

明け方四時までギターを弾いてた。
誰の記憶にもないことだ。
わたし、ギターを弾いてた。
小さな声で、うたうたう た。
つまびいた音であそぶ。
偶然ひっかかった弦のならす共鳴音、
おとがまぶしくひっかか か かった。
 
何のためでもないなんて うそだな。
わたしはわたしを肯定する。
しか
ない
 
でも自分を疑え。
あなたの国の肯定さんはあなただよ。
 
大好きなうたうたう。
外の高速道路をはしる、トラックの音が、
ブーストしたベースの音だ。
とっと、とっと、パイプを高速で流れておちてゆく水の音が、
追い打ちかける、太鼓のリズムビートだ。
外で甲高い自転車のブレーキの音。きいきいと音をたてた。
息をのむ。
わけのわからないことをわめいてる、
あの曲は
なんだっけ。

“彼女の夢を見ていた” への1件の返信

  1. ピンバック: 答 / ガス止

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