2012年6月28日

たのしかった。とてもわくわくしていた。
そして、こわかった。とてもこわかった。
 
向かい合うあなたの視線と、大好きなはずの つまびく音に
あきらかに現れる、わたしへの侮蔑。
 
私から、大好きな音楽をうばった。のは私なのか。
 
とおくから見ていたらよかった。
 
 
自分の大事なものを 本当に大事だと思っているということを
他人に証明するということは
とてもとても困難だ。
 
私を嫌いなら嫌いでかまわない。
 
こころがいたい、
それでもここにいたいから
他のところへはいきとうない。
 
 
生きられない。
 
 

2011年8月20日 「流れもの」
 
なんだか嫌われっ子なおひるどき。
おとなしくしていようと思う。あまり迷惑かけるのは好きじゃない。
いや、迷惑かけるの好きな人なんていないか。
誰にでもヤな顔する人なんていない。 キラワレテル って ことっす。
 
コンビニのお菓子についてるオマケが、新品のまま パッケージごと捨てられていた。
これを買った人にとってはなんのためのオマケだったのか。
オマケは結局、オマケなのか。
 
何のために生まれてきたか、なんて、
結局人間だけが勝手に考える、言い訳みたいなものなんだろう、とかなんとか。
 
秋っぽい。でも夏はまだそこにいる。
空気の変わり目は短く、しかし、確かに印象づいて、
わたしの記憶のなかのくっきりとした輪郭を うつしだす。
ただその輪郭の中身が、どうもボヤッとしていて識別できない。
それは、なに?
あなたは、だれ?
 
思い出せないのに、せつない。
懐かしいのに、出会ったことがない気がする。
いま、ここにいる私っていうのは、結局、人生で初めて、なんだろうな。
私にはそれが何であったのか、わからない。
でも、確かに積み重なっている。
 
季節は過ぎる。
ひとも、景色も、変わってゆく。
 
流れる川、そこに理屈はなく、
行く末はきっと誰かが決めるわけでもなく、
生きる、そこに理由もなく、
川とともに 私はゆく。
五条の八月。蝉しぐれと、午後の光。

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