論より照合

電車に乗った。窓から見る景色。
どこかのまちのどこかの道を分断する、
線路のうえにのっかっている。
踏切を通りすぎる。
誰かがこの列車が通過するのを待っている。
乗ってるわたしには片側しか見れない。
でもその景色にはほんとうは、
踏切の後ろ側の景色も、あるんよね。
 
そこに立ったら、わかるはず。
 
そんなことぐらいしか私にはわからないけれども、
大事なのは、少なくともそれがわかっているということが
私にとってウレシイかどうかで
 
あっちとこっちを、論より照合。
症候群は はじまっているのか。
未来と過去がいっぽんの道のうえにあるとすれば、
ここは例の踏切か。ここんとこ濃いのは海霧か。
 
海岸へ出るのか?
涙は塩っからい。私にはそれと同じく、帰るところがあるのです。