ろーとと ととろ とろとろと。
サイトを放置しすぎていけない!
トップの絵止まっとる!えへっつ。
今日は美味しーーーい物を 食べさせていただきました。
私は嬉しい。
何が嬉しいって、おごってもらったことも嬉しいけど、メインはそうじゃなくて、
私、走り出せることが、嬉しいです。
赤いイヤーホンを買った
雨の四条大宮。
ボロい、黒い色の折り畳み傘を差した、ボサボサの長髪のおっさんが一人、私の少し手前を歩いている。
私の彼の間に、犬が一匹、おっさんの後ろをついていっている。
もじゃもじゃした、毛むくじゃらの犬。
もともとは白っぽい色だったんだろうけど、雨と泥にまみれて汚れていた。口の周りなんかは真っ黒だった。
犬には首輪から繋がった紐が垂れているが、それは道にひきずられるままになっていて、紐を持つ人はいない。
でも、おっさんにぴったりくっついて、ずっと一緒に歩いていっていた。
個性的なふたりだな、と思った。なんだかとてもうらやましく、素敵だった。
おっさんは、身なりは汚かったけど背筋はシャンとしていて、堂々と歩くさまと、
たまにその道連れの犬を振り返って 手招きするようすが優しげで、
目はキラキラしていた。
素敵な人だなあ、と思った。
また会えたらいいな。
夜明けの歌
友達が教えてくれた歌。
YouTube – 夜明けのうた/東京事変
(埋め込み無効だったのでリンク)
「あすみ!
真っ暗闇にずっぽりなら腕ひっぱります!
泥んこなったら拭います!」
「よく我慢したなーよくやったと思うよ。
それでいい。」
「火をつけろ!
感情に人生に!
何回だってやり直せ!
負けて終わるか
こっからだよ
こっからだよって
毎日自分に言い聞かせてんだよ」
ああ こんなに愛されている。
のに、どうして私は自分の幸せを大切にできずにいるんだろう。
胸がいっぱいで、くるしい。
私は、私は、私は、
走り出したい。
私自身の幸せを、本当に願ってくれている人たちに恩返しするために。
もちろん、当然、私自身のために。
いらないものは、いらないし、
許せないものは、許せない。
ぜんぶ、憎んででも、走りだすよ。
お葬式
なんど納戸あけたところで
それはむりだす
マザー
走る。
胸の中いッ、ぱいに広がったもやもやを 吹っ飛ばすために。
電車に乗った。
進行方向に向かって座席が並んでる形の車両で、
前の席に座ってる、知らないスーツの男の子(年齢はわからないがこう呼ぶ)の、窓際によっかかった後頭部が見える。
彼の、短い髪の毛からのぞく耳のかたち、頭のかたちを眺める。
髪の毛が今日の雨のためにか、うっすら濡れている。
この頭のなかに、いったい何が詰まっているのだろうか。
私と同じ、頭蓋に守られた脳みその中に、一体この人をこの人たらしめている、どんな、何が、詰まっているのだろうか。
私のそれと、何が違うのだろうか。どうして、違うと「感じる」のだろうか。
私は、また私に還っていく。
もちろん、ゼロから始めるのは不可能で、私は生きた、私は知った。
沢山のものを引きずりながら、ずるずる、もとの世界へ、帰る。
いつか子宮へかえる。
あなたが私を、私が私を、
愛したすがたに、還るんだ。
記憶と錯覚
覚えておけ、これはゲームなんかじゃない。
守るべきルールも、時間制限も存在しない。
待つことさえできれば、風船は割れることはない。
待つことさえできれば。
ただ、この時間を、やり過ごすことさえできれば。
ドライ・モールト
犬
「手紙を書いた。部屋の中で帰りを待つ。
それが最後の手紙になった。
今日は機嫌が良い日、私は嬉しい。
洗濯物干してよ、と言われ、喜んで干す。
お寿司を食べに行く。スーパーで買物をして帰る。
ぶどうゼリーをあーんして食べさせてもらう。
パソコンをいじる後ろ姿を抱きしめる。
まんざらでもない様子。
流してくれる音楽は、私が彼に宛てた歌。
「そして僕は途方に暮れる」
「裸の君の笑顔をもう一度メチャクチャにしてやりたい」
それらを、流しながら二人で一緒に歌う。
少しだけ抱き合う。すぐに、ハイおしまい!と止められる。
アラームが鳴る。帰らなくちゃ。
でも、帰りたくない。どうしても帰りたく、ない。
抱きつけば、そのままでいてくれる。
どんなに一時的な愛情でも、私は、ほんのそれだけでも、
最後の最後まで、手放す決断が、できなかった。
次に起きたとき、終電が無くなっていた。
起こしたほうがよかったかな?って彼は言う。
ううん、大丈夫。私はこたえる。
自分で自分に傷をつけていることが、わかっている。
それでも、その言葉が。起こさずにいてくれたことが。
なんてみっともない、みじめな、それでも唯一の、
私の生きる、喜びだったことだろうか」