生きたい場所、相対・ひと。
23時。
窓を開けてみる。外は雨。
けっこう寒くって
なんか犬のにおいがする
でもイヤじゃない。落ち着く。
昔、いぬを飼ってた、
って書いたとたん、言葉の響きにものすんごいイヤになったなんだけど
そうなんだろうな
うん、昔、犬を飼っていた、
おかーさんが拾ってきた超美人の女の子。
近所でモテモテやった。
チビという名前をつけた。
チビはある日、とつぜんに死んだ。
私は今よりもずっと、他人のことはどうでもよい 面倒くさがりだったので
それはもう、お世話とか全然してあげてなかった。
けど死んだらやっぱとても悲しかった。
朽ちていくチビの体から、いつもと全然違うにおいがたちのぼる。
それは不思議で、せつない匂いだった。
死んでいく生き物のあのにおい、は、忘れることができない。
そう、けものを飼っていた。
そのせいか、外からけもののにおいが入りこんできても何もイヤじゃない。
それとも結局はどーぶつだということなのか。
夏のアロマ効果がおわったので
そろそろアロマキャンドルとかチャレンジしてもいいかもしんない。
すっごいいいにおいだねーあれ。落ち着くんだろうな
バニラとか好き。
でもすーごく 辛く なるんだろうな。
でもやっぱり私が一番好きなのは
古着のにおいと、自分の直感で感じる、波長の合った人間の体臭。
THE・フェロモンってやつっ!
よし、とりあえずお香たく
入浴剤をサンダルウッドの香りにしたら、
風呂場と体がそれ一色に染まってしまいえらいことになりますが
テンションはあがる。