一年、もどってみた。
私は忘れっぽいから、自分についての記録を沢山残しておくのが日課である。
でもどんなに詳細に残したところで、
ここに存在する生々しい肉のかたまり、わたし。
その ほんの少しも再現できないことにガチガチする。
ガチガチする。
それでも。まだ私の食欲をうせさせるには十分な名残のあるこの出来事は、
一年やそこら経ったところでどうにもこうにも 消えることはなく、
どうしようもないです。
でもそこから目をそらすことも、逃げることも、
私には やっぱりできなかったんだ。
全力で憎むし、
全力で怖がるし、
全力で愛するよ。
普通とか、思いやりとか、正しさとか、
どーだっていい。
やりたいことしかできない。
だから、うまくいくんだ。
生きるのなら、いのち一つ、なんだろうな。
うまくできないけれど。
どんなに頑張っても、明るい歌が歌えないかもしれないけれど。
全部覚えているよ。
最低な出来事すべてを。
痛みのなかに、私が生きているあかし。
許せないし、許さない。
それでも、私がここにいる意味。
この手が、触れる温度が、そこにある理由。
説明なんていらないけれど、
証明できるはず。
直感できっとわかるはず。
ねえ、私生きているよ。
おめでとう。