あたりまえ

不愉快もない、不自由もない、ただのいしずえ
苦しみのない、わだかまりもない、ただの延長線
 
ひとより少しだけ
時間の流れがゆっくりで
過去が今に与えつづけるように
生きるひと
 
苦しいのは誰のせい?
浮かぶ似顔絵
きみの笑顔とうた
ひとは悲しみのなかに
乗り越えるべき今をみる
 
忘れてしまったこと
忘れられずにいること
忘れてほしくない、こと
 
不公平もない、生きるというこのステージのうえで
犬や猫のように
生きるひと