ずっとながめていた。
くらい、林のなかから。
かさかさ風でゆれる葉っぱの音
何かが闇のなかでうごめく音
ずっと膝をかかえて座っていた
なにかを待っていたのか?
わたしはずっと、ながめていた。
「あたたかな」人間のせかい。
うそでぬりかためられて、
笑顔とふつうを強要されて、
それをあたりまえと平気で押し付ける
やさしい人間のせかい。
なんてきれいなんだろう、
なんて、うらやましいんだろう、
そう思った。
私にはできないと思った。
そして、そうなりたいとも思わない。
じゃあどうしてこんなに頑張っているのか?
邪魔にならないように邪魔にならないように邪魔にならないように邪魔にならないように邪魔にならないように。
林の中から、点った部屋のあかりと、
かつて仲間だといった、人間たちの笑い声、
そして懐かしい、あなたの声がきこえた。
あなたはその声で、私のことをののしっていた。
私は、それでもこの世界を愛している。
2011年3月27日 「果実の過日」
ただ、一さいは過ぎてゆきます。
勿体無いだとか、
せっかくだからとか、
面倒くさそうだからとか、
なんかしんどいからとか、
そういう基準でしか動いていない、今日この頃。
自分のために 何がしたいとか、自分が 何が欲しいからとか、
そういう価値基準で「正しく」前に進むことが
難しい。
昨日、ココイチでカレー食べた。
いぬさんちでアイアムアヒーローっていう漫画を読んだ。
今日、谷町4丁目で昼から飲んだ。
ハードレイン行ってライブをみた。
笑ってゆっくり生きろ、って励ましてもらった。
もてなしの抹茶ラテ あったかかった。
京橋で、落としたキーホルダーを拾ってもらった。
自転車なのに私にあわせて歩いてくれて送ってもらった。
おもろい女子やのに勿体無いなぁ、って言ってもらった。
会った人みんな、私の話を聞いてくれる。私の存在を認めてくれる。
また会おう、って言ってくれる。
みんな私に優しい
優しくないのは私だけだ…
「何を私はこんなに許せないのか
意外と近くにある幸せを遠ざけてんのは
結局は自分の負の気持ちなのかなぁ
抜け出したい抜け出したい
足りない 信じられない どうして?」
支えてくれる人がいる。
支えてあげたい人がいる。
真実は みえない。
それは人間社会において当たり前で、
人から聞いたうわさで、大事な気持ちがだめになる。
思い出の善し悪しは現状の満足度で決まる。
次に何をしたらいいか明らかなのに、感情ばかり先行して無駄な道に逸れる
ぜんぶ、私が弱いから。
難波橋北詰。
ひとりになれない
ひとりに慣れない
くやしいくらいに、
ただ、一さいは過ぎてゆきます。