昼休み。外へ出ると、大通りで祭りがやってた。
子どもたちの叩く太鼓にみとれていたら、
チャリのおばちゃんが、ちょっとーあんたたち、進行方向に寄りなさいよ!
通り道邪魔してんやろ!と大きな声。
あっ、すいません、と どいたら、
ほんっとに、自分がなにしてんのかわかってんの!? って言いながら、
ふつーに 赤信号の横断歩道を、
車の交通をさえぎりながら、渡っていった。
えーっ!なにしてんのー!
私はすぐ極論か、完全にグレー、な人やから、
ふつう とか、くくるの嫌いやねんけど、
私自身ごくナチュラルに、ふつう という言葉を使うし、
ああこりゃあふつうじゃないな、って思うときもあるのだから、つまり理想と現実なのだな。
街を歩くとよく思う、人ごみをかきわけているとき、思う。
私はまだ、ふつう、だろうか?
まだ、生きていられるやろか?
まあ、まだ大丈夫、かな。
2011年9月5日 「らいす」
おそとのにおいがする
髪の毛にまとわりつく
排気ガスで汚れた、
湿った大気のにおい。
鴨川で座っておでんを食べた。
おいしい。
季節が変わっていく。
あの大気がここにも、やってくる。
いつかの10月、狂った世界を思い出す。
あれでおしまいでも、よかったな。
そう思った。
私は幸せ
おでんの汁を飲み干した。
おいしい。