だれもしらない時間

京都をひとりで歩いてた。
空がメケメケひかる。

ふと見上げたときに、黒いくものなかを、雷がびしびしはしった、のをみた。

友達せい、

月をながめてごらんよ
だいじょうぶよ
ちょっと人より、敏感なだけよ。

雨のまえぶれ、湿度が一気にあがって、
ぽたり、ほっぺにひとつ。

五条大宮までのぼってきた、
ああこのへんまで来ると、やなこともいっぺん 思い出すよね。

あれから、

場所は同じはずなのに、ぜんぜんちがうやろー。

あれから、
どう変わった?見ている景色はどう変わった?

うごけるか?
めしは食えるか、わらえるか?

京都は鬼門か?

思い出すたび、くだらなくて、
なんてくだらない冗談なんだ って、
笑ってしまうんす。

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