一年、もどってみた。
私は忘れっぽいから、自分についての記録を沢山残しておくのが日課である。
でもどんなに詳細に残したところで、
ここに存在する生々しい肉のかたまり、わたし。
その ほんの少しも再現できないことにガチガチする。
ガチガチする。
それでも。まだ私の食欲をうせさせるには十分な名残のあるこの出来事は、
一年やそこら経ったところでどうにもこうにも 消えることはなく、
どうしようもないです。
でもそこから目をそらすことも、逃げることも、
私には やっぱりできなかったんだ。
全力で憎むし、
全力で怖がるし、
全力で愛するよ。
普通とか、思いやりとか、正しさとか、
どーだっていい。
やりたいことしかできない。
だから、うまくいくんだ。
生きるのなら、いのち一つ、なんだろうな。
うまくできないけれど。
どんなに頑張っても、明るい歌が歌えないかもしれないけれど。
全部覚えているよ。
最低な出来事すべてを。
痛みのなかに、私が生きているあかし。
許せないし、許さない。
それでも、私がここにいる意味。
この手が、触れる温度が、そこにある理由。
説明なんていらないけれど、
証明できるはず。
直感できっとわかるはず。
ねえ、私生きているよ。
おめでとう。
感性の乾性とその進行速度について
ギターひいてる。
ちょっとやばい。
夢を見た。
悲しい夢。
起きたら現実でよかった、とかそういうのでないから たちが悪い。
ねむい
傷口をぎゅうぎゅう押さえつけて、
その痛みでやっと生きてるって実感することもある。
不健康かもしれないけど、自らそうせざるをえない私がいて、
つらくって、痛くって、
嫌で嫌で、不安で、落ち着かなくて、
じゃあ見なきゃいいのに。捨てたらいいのに。自分にいいものだけ、持ってたらいいのに。
距離を置くことの優しさを、私はいつも本能的に拒否している。
なれない、
慣れない
でもいつやって来るかわからない破壊より、
永遠につづく痛みのほうがいい。
どうなったっていいんだろう?
ぜんぶ、終わったんだろう?
何をまだ求めるのか?
それのためなら、全力を出せるのか?
全部をなげうってでも、向かえるのか?
欲しいものはそれだけだって、
誰に邪魔されたって言い切れるのか?
なけというなら
早く帰らなきゃ、なんて気持ちを、持てることは最高に特別だったなあ。なんて。
久しぶりにそんな気持ちを思い出してから 気づいた。
夢みたいやと思っていた自分もいたのだから、夢だったんだなー、って、今は、思う。
こんにちわ。
ああ、早く帰らなきゃ。
忘れられないこと 振り返らないこと
もう何ヶ月も前のことだけど、
同窓会ってやつに行ったんだ。
久しぶりに実家に帰った私は、かつてなく自分の生まれ故郷を懐かしくも思ったし、新しくも思っていた。
夜のだーれもいない、駅から家までの距離。
人や明かりが邪魔くさいくらいいつも ガヤガヤと近くにあるのが当たり前の、いわゆる「都会」に慣れてしまった私は、
やっぱりその故郷の静まり返った、真っ暗闇の道に、かつてない恐怖を抱いてしまって、歩かれなかった。
久しぶりの四日市は、むかし私が電車に乗ってあそびに行っていたあの頃と、変わらないのに、何だか寂しく見えた。
集まった場所には、見たような見てないような顔が沢山いて、
私は久しぶりに会う、らしい、かれらの顔が不思議だった。
でも、嬉しかった。
なんとなく大人になったとき一番会いたい と思っていた当時の学級委員長は、残念ながら出席してなかった。
飲み物を持って席につく私を指さして、別段ひそひそもせず、数人で集まったグループのやつが、その中に向かって 言った。
「あー、レズの子かあ」
ああ、そうか。わかった。
くっだらない。ここは、何も変わっていない。
いっさい変わらない。
狭い、狭い、これだけの世界だった。
だから私は、この町を出たんだ。
飛び交う、どうでもいいうわべの言葉の数々。
噂話と、それにまつわる、暴力的なまでにうわっつらの皮をかぶった、言葉と、態度。
私はそれに抗うつもりも従うつもりも、ないし、なかったんだから。
にやけた作り笑顔に、
反発したい ただ反発したい私がいた。
ろくに騙せもしない半端な、嘘つきたち。
私はそれを何よりも嫌った。
そして、私もそのうちの一人でしかないという事実を、何よりも呪ったんだっけか。
場所じゃない、そのことは私もよくわかっている。
だから、何も変わらないし変わっていない。
でも、どんなに時間が経って、忘れられていっても、
無かったことにはできない。
誰の権利も、どんなに沢山の人間の「普通」も、関係ない。
私はあの子を、愛していたよ。
行きたい場所会いたい人
生きたい場所、相対・ひと。
23時。
窓を開けてみる。外は雨。
けっこう寒くって
なんか犬のにおいがする
でもイヤじゃない。落ち着く。
昔、いぬを飼ってた、
って書いたとたん、言葉の響きにものすんごいイヤになったなんだけど
そうなんだろうな
うん、昔、犬を飼っていた、
おかーさんが拾ってきた超美人の女の子。
近所でモテモテやった。
チビという名前をつけた。
チビはある日、とつぜんに死んだ。
私は今よりもずっと、他人のことはどうでもよい 面倒くさがりだったので
それはもう、お世話とか全然してあげてなかった。
けど死んだらやっぱとても悲しかった。
朽ちていくチビの体から、いつもと全然違うにおいがたちのぼる。
それは不思議で、せつない匂いだった。
死んでいく生き物のあのにおい、は、忘れることができない。
そう、けものを飼っていた。
そのせいか、外からけもののにおいが入りこんできても何もイヤじゃない。
それとも結局はどーぶつだということなのか。
夏のアロマ効果がおわったので
そろそろアロマキャンドルとかチャレンジしてもいいかもしんない。
すっごいいいにおいだねーあれ。落ち着くんだろうな
バニラとか好き。
でもすーごく 辛く なるんだろうな。
でもやっぱり私が一番好きなのは
古着のにおいと、自分の直感で感じる、波長の合った人間の体臭。
THE・フェロモンってやつっ!
よし、とりあえずお香たく
入浴剤をサンダルウッドの香りにしたら、
風呂場と体がそれ一色に染まってしまいえらいことになりますが
テンションはあがる。
パーテー習慣
新しい曲を聴いてみる。
最近話題にのぼったりするのが、なまえ聞いたことあるけど聴いたことないやつとかばっかやなーって思ったりしていたから。
先々週は apparat organ quartet ってやつ。
かっこういい。メケメケ感。
先週からはbloc partyをちょっとずつ聴いてる
むりには聴いてないんだけども なんか聴いてたらテンションばかりうなぎのぼっちゃうなセレクション。はべる
あとは新しくはないけど THE YELLOW MONKEYが急に聴きたくなって、散歩しながら聴いた。
風の強い午後のこと。
ふつう以下の感性で、ふつう以下の歌を口ずさむ。
同じように、頭のなかでとつぜん、つよく鳴る曲がある。
それが本当に突然なのか、それともその前触れみたいなものに触れたからなのかは実際のところ確かめようとは思わない、けれど。
こないだから くるりの「虹」なんだけど、私は今のところくるりの存在が嫌いです。
嫌いっていうのはね、もうどうしょうもないことなのよね。
原因はあっても、理由とかないのよね。それって本能だから。
でも曲に罪はないかなあ。ごめんえ。
いやでいやで、しょうがないんだー。
まあ、言わなきゃいいんだけどね。
私が、だめなやつなんだな。
ただ、頭の中で鳴ってしまって、どうしようもないこの感情を伴いながら、
苦しいけど、苦しいけど、私はその歌を歌わざるをえませんのです。
その後、銀杏BOYZの「光」が、ある日突然頭のなかで鳴り響いたから、
帰りの夜道を、歌って帰った。
いい曲だね。
きみが笑う夢を見たよ。
いや、あれ、夢だったのかな?
正直夢でも現実でも何も変わらないだろ、
…なんてね
AM2時、ギターを弾く。
つかれて 眠った。
そんな経ってない
一年。
何かすっごい体調崩した以外は、何事もなく一日を終えることができました。
おかげ様で。
起こったことも、記録を読み返さないかぎり思い出さないようになりつつあり、
全ては思った以上か以下であることを思い知らされます。
はて。
思った以上に涙もろいものだし
思った以上に笑けてくるものだし
思った以上に打たれ弱いもので
思った以上に過去をひきずるもので
思った以上に早く それを忘れてしまえるもので
思った以上に残酷な現実と
思った以上に強い自分とに出会う
人間は面白い
浅はかで、深い。
目の前にいたあなたが今、目の前にはいないということ。
それだけ。
自分であるしかない この視点とこの価値観のなかで、
すべてが思った以上か思った以下であるそのなかで、
ここにある「今」だけは、それ以上でもそれ以下でもないんだと思う。
だから、君の言ってたことが今は少し わかる気がするんです。
ヨコシマなふたり
タテシマは好かん。
やっぱシマはヨコでないと
戻ることも嘆くこともない
あべば。
帰り道がナマゴミとドブのにおい。
それは本日の私の体臭にひじょうによく似ている。あべば。
でも嫌いじゃない。この感じ。
日々をふりかえる。
また、私の話ばかりしてしまったな。
なんか、甘えてしまうところがあるなあって。
くるりの「虹」が、先日頭のなかでつよくつよく鳴ったことから、最近よく聞くようになったのですが。
あかんもういかな
10月8日。土曜日。
家を出たのが確か13時過ぎ。ちょっと失敗。
京都まで出て、JR特急に乗って、
岐阜と、愛知に行ってきたよ。
目的はねー
じゃじゃーん
あ、写真ないんか、ないわ。
原田晴子さんの個展をみに
岐阜・ナガラガワフレーバーって場所に行って来た。
よくわかんないけど、なんか色んなお店が合体している、観光地てきな…しかしすっごくいい雰囲気てきな…
なーんーこーれー
写真がないのが実に残念です。死にたい。
城下町がそのまま残ってるような通りとか、鵜飼いとかがあるっぽくて、
そういうの全く知らずに たんに個展見たさに行ったので、思わず 二時間ほど歩いてたんのう してしまった。
こんな街並み別のとこにあるんやったら京都いらねーじゃーん
とか思ったり…
いや、思わなかったけど。むしろ逆で、
やっぱりすごく感じたのは、
場所は場所で、見た目も空気もほとんど同じようなところでも、
そこを構成しているひと、そこに存在しているひと、
それがわれわれ人間の世界をつくっている一番重要な要素なんだなあ、ってこと。
やっぱ私は人間の世界が好きだなあ
もーちょっと一緒にいていい?
もーちょっとそばに寄っても?
だいだい色に空をそめてゆっくり、にじむ夕日がしずんでゆく。
その様子を一人ぼっちで眺めていた。
肌寒くなってきたので赤いマウンテンパーカーはおる。
私のいっちょうら。実はもらいもの。
ほんとうは内緒にしていること。
誰にも言えなかったこの気持ち。
ああ。くるしー。
きれい、きれいや。この世界。
せつないよ。
一人ぼっちだけど、一人じゃなかった。
私の中には私がいない。
私の中には他人しかいない。
私は歌を口ずさんだ。
るーるーるー。
犬とおじいさんがそれを見ていた。