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きーん  としずまりかえった部屋のなか、身体の左側をしたにして
よこたわっている
自分の体に血液が押し出されて流れており、熱がある
ことを知る
心臓のおとが、きこえる
それをずうっと聴いている
頭蓋骨と脇腹を少しずつ、その圧でおしあげている振動
骨のきしむ音
たとえばこの血流ポンプの拍動がいまより3秒ずつ遅くなってしまったら?
この支柱骨の角度が、1度でも曲がってしまったら?
少しでもバランスを崩せば  いとも簡単に壊れてしまう、
曖昧に曖昧をかさねて
嘘をもやの中にかくして
生かされているぼくらの構造はどうだ
生きることはいつだってぎりぎりだ
気づけないまま
死ぬまでいけたら
ラッキーだろうな

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