夜から逃げるように、
走ってバスに追いついて、飛び乗った。
乗った瞬間、嫌いなにおいがしたから、次のバス停で降りた。
耐えられなかったのだけれど
しまった、こんな日に限ってスーパーで買い物した後だった。
しかも冷凍食品とか。
次、やって来たバスに乗って、帰る。
今度は大丈夫だった。
冬のにおい
鳴り止まない何かが近づいてくる
それから逃げることも目をそらすことも許されない
呑み込まれて ああだめだ。
死ぬ。死ぬ。
そう思いながらまた朝は来るから
大谷本廟の前の すごい ひのきの匂いに癒された。
マイナスイオンてきな。メキラ。
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