御堂筋まで出る。とても なつかしい。
御堂筋をあるく、とてもとても、なつかしい。
低い太鼓の音が響いてくる。
音のするほう寄ってみると、神社で、祭りの練習みたい。
邪魔にならぬよー
そうっと立ち去る
砂利道
いつか出会った風景へ繰り出す。
いつか通ったみちのりを、
たどっても、
同じとこへはかえれない。
行ったことのない場所を歩いた。
いくつも川を渡った。
いろんな場所へ行った。
選択肢をひとつひとつ、つぶすみたいに。
退路を消しゴムで けずってゆくみたいに。
この大きな、大量のものが何んでも集まる 都会のまちに、
どんだけ望んでも見つかんないものを、
僕はさがしてた。
僕はもう駄目かもしれない。
そろそろ、飽きてしまう。
それでも君が、
それでもあなたが、生きていりゃあ、
大丈夫。
この世界は、大丈夫。
大丈夫。
もう少し、もう少しだけ、
頑張るよ。