肺から煙のはいからさん、吐いた体の買いかぶりさん

いつもと全く違うみちで帰る。
中崎町の駅、
向かう途中 とても景色が綺麗で、切なかった。
酔っぱらいのおっさん、自転車で はたらけはたらけー!とゆうて叫びながら去る。
中崎町の駅、
一度だけ来たことあるから、その一度の時のことを とても色濃く覚えている。
 
あの日もきみに会うたんだ。
とても浮かれて 急いで帰ったのを、
私はよく覚えてる。
 
中崎町の駅、
改札入ってすぐの色とりどりのタイルの壁が
ようく、覚えてくれているさ。
 
いつもと全く違うみちで帰る。
電車が通って 線路が見渡せて
夜の灯りがオレンジで 高架下があって
きたない川が流れていて、
たくさんの家族が暮らしている。
 
今日も ただいま。
私の新しい街。