この世界に、こんなにドキドキすることがあるだなんて、
19のわたしは知らなかっただろうね。
ねれない。
いつか、なんてこない。絶対こない。
だからといって、寝なきゃどうしようもあるめい。
いつか。や、そのうち。と、
明日。はちがう。全く違う。
ゆっくりいきましょうよ。
と、かれが言うた。
私はそれが、言葉をうしなうぐらい、嬉しかった。
焦るのと、いそぐのは違うのだしな。
いそぐにしても、遠回りが一番早いかもしれないのだし。
だってこれは、時間の芸術だろう。