目を閉じる。
暗闇のなか、何か重たいものが私の上に覆いかぶさる感覚。
そいつが私の耳を そっと ふさいだ。
モヤがかかったような音と視界のなか、目ん玉の裏側、
それはどんどん黒く、深さを増していく。
むねの上あたりまで、侵食されている気分。
耐えられないことじゃあない。
心臓の音がきこえる以上、確かに何かが生きているのだ。
「ガス止、暗いよね!」とか言われたので、以下、日常。
いつも通りバスに乗る。
四条河原町あたりで以前見かけた、すっごい普通っぽいのにすっごい目立つ 男性を、
バスの中から偶然、ふたたび発見。なんかラッキーを感じた。
そのひとは、モデル並の肉体バランスと、サラサラ肩までの黒髪ロンゲ。
全体的に黒い服。ワイシャツに、ぴったりパンツ。引き締まった、それでいて充実したいい太もも。
歩く姿がすごい目立つ。なんでだろ。モデルウォーク??
あんな特徴的な人はなかなか見間違えないなー
京阪の四条駅を通り過ぎるときに、目を閉じる。
暗闇のなか、何か重たいものが私の上に覆いかぶさる感覚。
耐えられないことじゃあない。
心臓の音がきこえる以上、確かに何かが生きているのだ。
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