久しぶりにスタジオにはいった。
私のドラムは 調子がいい日とそうでない日でえらい差がでるので
今日は調子がそこそこの日だったので とても楽しかった。
久しぶりのことはなんでも楽しいのは知ってるんです。
でもリズムだけでいうなら いつでも気づいたら取りつづけているんだわ。
音楽って 風の音 葉のならす音 人のあるく音
そのなかで気づいたら口ずさんでいる鼻歌のようなもの
それも音楽で それが音楽であってほしいという気持ちもあるのです。
そういうものを。
まあいいや
オレンジ色の街あかり。
淀屋橋からおうちに帰ったのだけれど
なんでなんだろう、やりきってない気持ちがして
それは自分のせいじゃないってこともわかってるのに
動かなきゃいけないのは自分で
それも余計に悲しくて やりきれなくて
自分が動いたところで どうにも変わらないなんてわかっているのに。
わかってほしいのに。
どうして変わってしまうのか?
どうして忘れてしまうのか?
大切なことを 大事な言葉を簡単に使い捨てて。
2012年3月31日 「三月三十一日」
淀屋橋。
目をこらしたら、空気中に、スナアラシのような雨粒がみえた。
その向こうに沢山の、背の高いビル郡が見えたけれど、
なんだか今日は、それら景色のなかに見える背の高い建物類、全部が
なんにも建っていない状態の、だだっ広い平地が、たやすく想像ついた。
指で押したら ぱたん、と倒れそうな
ハリボテたち。
ひとつずつ指で押すふりもして
ぱたん、
ぱたんって
風はすうすう指の間を
すりぬける