ほんとのこと

きみと話しているあいだなんとなく本棚を片付けていて、そのあと戦争の本を読みました。
「この世界の片隅に」。
そのあと人に会いました。
人間とは愛おしいと思いました。
それゆえ自分がたいへん滑稽でした。
 
あなたの味方はだれですか?
あなたには自分を認めてくれる人が、いるんじゃないか。
だからわかんないんだよ。
だなんて言って ひとと比べていじけてみせるだなんて、
愚かだなと思うけれど。
 
思い通りにならないことを
ならないからって
逃げ出すのは
駄目なことだろうか、
 
でももう、望むものなんかとっくに、
失くしてるんじゃないのか?
そんな疑問が頭をかすめて、足元すくわれそうにもなるのだ。
 
全てが代替品で、
自分は自分にうそをついてると
思うのだ。
 
それって、世界の見方が悲観的かしら?
なんだかわからないな。
わかりたくない のもあるかな。
 
わかってしまったらどうしよう。
なかば、すぐその辺りにきてしまってる気がして こわいのだ。
 
 
微笑ましく生きたいし
好きな人を傷つけたくないし
幸せを願える自分でありたい、
 
そして、もしかしてそこに、
自分はいられないのじゃないかしらん、と思った。
だって、好きでいることで、こんなに悲しくてさびしいだなんて、何だかまちがってると思ったのだ。
ぜんぜん、ほほえましくない。
 
でもわかってしまった、
目をそむけていた本当のこと、自分の本当のきもち、
ああこまったな。
 
 
悩んでる自分に落ち着いてる、のかしら。
悩むのが趣味だもんねって友達に言われたこと あるけど。
不幸なほうがスワリがいいんじゃないってやつか?
でも、そうじゃないときもあった、よ。
 
 
何かを愛して、何かを守って、
それ以前に まずは自分で自分を立たせて、歩かせて、
しっかり前を向いて、
そうして、ともにゆけるんじゃないかと、
もちろんそんな道を探しているつもりだったのだけれども。
 
でもやっぱ、そんないい人間にはなれないかもしれないのだなあと 今思っていて、
うすうすずっと気づいてきた、読み返せば日記にもなんどか書いてきていたこと、
 
ぼくは、報われたい。
ぼくは、認められたい。
ぼくは、褒められたいんだ。
 
それは誰かじゃない。君がいいのだ。
 
 
とてもわがままで自己愛の強い、自己中心的な、自己完結の、ただの欲望かな、
お恥ずかしいよ。
とても滑稽だと思う。
 
でもそうでなきゃ、どうして、
あの時も、あの時も、
僕はあんな気持ちになったんだろうか。
そんなことをやり続けてきたんだろうか。
 
静かに証明されてしまう気持ちが、あったんだ。
見えてしまって、もう気づいてしまった。
 
 
君に認めてもらいたいからだった。
君に、すごいといってほしかった。
君に振り向いてもらえるんじゃないかと、思っていたんだろう。
 
もちろん元々の動機のひとつのつもりだったけど、それが目的だなんて情けなすぎるし我ながら格好悪すぎるなあと思うし。
なんとなくカモフラージュしてきたつもりだろうけど、わかっちゃったんだよね。
 
 
何か成し遂げたことがあっただろうか。
せめて何か、せめて何か、
君のなかに残せるなにか、
そんな惨めな悪あがきなのかもしれない、これは。
 
でも、悪いことじゃないかもしれないと思う。
だってまだ、生きてるものな。
 
気づいてしまったけど、いつかわかることだったろう。
見えてたことだったろう。
 
優しすぎるうたと、ロックンロールがぼくを生かした。
息をしろとぼくに、いった。
 
いつだってそうだった。
ぼくの原動力は、「ひと」だった。
 
それも、
「認めてもらえそうな他人」とかではない。
「だれでもいい」でもけしてない。
「ぼくの好きなひと」だ。
 
「叶いそうな利益」ではない。
「自分の心がほんとに好きなこと」だったのだ。
 
 
今のぼくの情熱は、
どこへ向かえばいいのかな。
しかしこないな不純な、簡単に折れてしまう?ような情熱は、果たして自分の情熱なのか?
ただの、欲望、じゃないのか。
でも、それって悪いことなのか。
 
これはいつもの考えすぎか。
 
きっと悪い夢を見ているようで、
きっと調子が悪いときの思考で、
きっといい方向へ向かえば、いいふうに考えられるのかな。
 
自分にとっていいことは、周りにとってもいいです。
か。
 
いいことって?
 
ねえ、どうしてもそういう人間でいなきゃだめすか。
ねえ、いちばんの望みが叶わなくても、
それ以外の、代わりで満たして、
そうしてまで生きていかなきゃ、
ならないすか。
 
 
 
6がつ8にち 気づいたこと。

もとより独りのつもりだった、
独りでも戦って、なにかをずっと好きでいられればそれでいいんじゃないかと思ってた。
 
襲ってくるその感覚は、どうあがいても深刻に深まってゆく一方で、
私は少し前の、何も考えずに頑張ろう、としていた自分のことがさっぱり思い出せなくなった。
 
わたしの命のつかいかた、
見つけたと思った、望み、
最後の望みだった、
でも、わからなくなった。
どうすればいいか、
 
どうすれば助かるのか、
だなんて そんな方向から考えたくないのに、なぜだか切羽詰まっているのだ。
情けないとおもう。
 
たぶん僕は本当は、
報われたかったし、
褒められたかったし、
愛されたかったし、
仲間が欲しかったんだ。
 
でもそれは、自分らしく生きるすがたでこそ意味のあることだと思った。
それがぼくには、とてもとてもとても難しかったんだ。
 
おのれの信じることを、つづければ、
行動をしつづければ、
叶うかもしれないし、
きっと誰かが見ていてくれるんじゃないか、と思っていたんだろう。
 
間に合うのか、わからない。
やるだけだ。
間に合わなければ、そこまでだ。
ぼくにはもう、何も失うことを恐れるものなどないのだから。

 
 
 
2012年、2月5日。

ああ、わからんなあ。
思うようにいかなくても、このしんどさを乗り越えたあとに得られるものが本気で欲しいんだったら、
そのためだったら、
自分を捨ててもいいのか?
 
それはいつか報われるのか?…ちがう。報われるかどうかで、選んでるわけじゃない。
誰かのために、何かのために、
人生を賭けたことなんてない。
ずっと自分のためにだった。ずっと自分の求めるもののために。
そして、叶わないならそれでいいや、って、思ってきた。
別に、叶わないものならいらない、無理はしない、って、そうやって思ってきた、気がする。
それでなんとかなってきたし、それで全部満足だったよ。
 
でも、今はちがう。
叶わなくても欲しい物ができた  気がした。
だから、すごく耐えて、耐えて、嫌なことも我慢して、
それでもやっていこう、って思って、
 
・・・
 
関わらなければ、何も害はないんだよ。
でも、関わりたいと思うから、苦しい。
嫌なものと付き合っていかなきゃならない人生なんて、むかしは想像したこともなかった。
ぜんぶ切り捨てればいいと思ってた。いらないものは、捨てればいいと思っていた。
そうやって人のことを扱って、自分もそうやって扱われるなら、仕方ないな、と思っていた。
 
でも気がついた。感情には逆らえない。
でも、自然体ではいられない。
人間のもつ、思いやりと嘘とルールのなかで、
私が、いま、ここに、いる。
 
決めなくてもいい、やらなくちゃならない。
それがとてもくるしい
 
まだやれるのか? まだ耐えられるのか?って、思うんだけど、
待ってよ、何もやってない。
 
べつの道を探さなくちゃならない
何がやりたい?って、わからん、はっきり決まっていない。
でも、やりたい。わかってる。 遅いけど、わかってる。

 
 
 
2012/2/12。

今日行った場所には、私にやさしくしてくれる人が沢山いた。
私を知ってくれている人が、沢山いた。
私は、あの場所がずっと、欲しかったんだと思う。
 
・・・
 
私は、特定の誰かとマンツーマンで話すっていうより、キャバーンでみんなでガヤガヤしてる、あれを、遠くから、でも内側の はじっこから 眺めるのが、何より大好きだったのね。
キャバーンクラブに入った時からずっとそうやった。
 
それが、ずっと、ずっと、続くつもりでいた。
卒業しても、場所がなくなっても大丈夫、気持ちが変わらなければ大丈夫、会えるし、離れない、って、私は思っていた。
 
だからわたし、卒業したら、わからなくなってしまった。
自分の居場所が、いたい場所が、わからなくなってしまった。
どんどんどんどん、遠くにいって、
どんどんどんどん、自分らしくいられる場所に、いれなくなって、
私は誰だろう、何をしてるんだろう、私はどうなりたかったんだろう、わからない、って思うようになった。
 
今日、
私はそんな場所に帰れた気がする。
 
今日、
あの空間に入ってからずっとずっと、
こんな夢みたいなことがあんのか、夢じゃないのか、って、
思っていたよ。
 
私、本当にうれしくって、心底はしゃいだよ!
かなりうっとうしかったと思うけど許してほしい
 
私、本当にうれしくって。
 
帰れたよ。
 
ずいぶん嫌われてしもうたみたいだから無理やったけど、話せたら、言いたかったこと。
すごいね!君には、こんな夢みたいな場所が作れるんだね。
ありがとう。 本当。
ありがとね!

 
 
 
2012/2/16。

佐野さんの誕生日!@心斎橋Hokage。
 
・・・
 
まだまだこれからやー!って気分のとき、
ふと時計を見たら 終電の時間。
時間たつのはや
 
超走って、帰った。
全身たばこのにおいで、
いつもよりずっと速く走れた
…生きてる!
 
 
今日のもうひとこと
「テレビじゃやってないよ」
 
むねがくるし
 
さのさんが、三年前くらいの 4月くらいに 火影に初めて出させてくれた時
ライブの後に言ってくれたことば 私は覚えてる。
もちろん、その佐野さんに直接紹介してくれたマヒトのくれた、ことばも いっぱい覚えてるよ。
これらも中身はないしょ
 
・・・
 
あれから三年、私はまだ距離について、考えている。
そしてわかったことがある。
私は、確実に、音楽が大好きです。
…よね。
 
ぷるたん、あなたの言葉も覚えているんだよ、
「でもね、明日美、想像してみて。」
その想像のなかに、わたしはあの日、立ってた。
夢みたいな世界の中に

 
 
 
勝てる気がしない戦いのなかに、
それでも飛び込んでゆく、飛び込まずにいられないぼくたちはまさしくバンドマンだろうか。
ちがう。みんな、はなから諦めてなんかないだろ。
だって、望みがなきゃ、続けられないんだよ。
だから、続ける。
ただ、自分の本当の理想、本当の望みのかたちを、手放さなきゃならないとしたら、
そうしてまで、続けるかどうか、なのじゃないだろーか。
 
手に入らなくっても、
ただの見返りを求めた欲望かもしれないと気づいても、
けっきょく、もう、選んでいるんだ。
 
 
とうとう、汚いじぶんを認めなければいけないみたい。

多くは選べないと自分に思った。
自分の大したことない能力加減に、長いことかけてようやく悟った。
そしてそれは真実だと思うから、
「生きてやりたいこと」のために
僕は多くを捨てようと思った。
 
そうすることで、頑張ろうと思ったのだ。
持てる力をなるべく散漫にさせず、
まっすぐゆけると思ったのだ。
色々なことを多く、うまくやろうとすれば、疲れてしまうから。
全部うまくゆかなくなるなと、思ったから。
 
ほしいものも、自分にはそんなに無いと思えた。
 
けれど、気づいたのだ。
それはつまり、
「多くを捨てるから、このくらいは見返りがあってもいいのではないだろうか」
なんていう甘い利益主義だったかもしれないって。
 
そんなふうに世界ができてるとは思わない。
多くを与えたからといって、多くが返ってくるわけがない。
やったことに対して前もって見返りを求めるくらいなら、
何もすべきではないと思う。
 
でも自分が、本当は、求めているものは、
じつは、「見返り」だったのだろうか。
 
誰かに褒められて、
そうして自分をみとめてもらえて、生きていることだったのだろうか。
 
だとすれば、
 
今考えている「やりたいこと」全てが、
残らずなんだったのだろう、と思った。
もしかして。
 
僕のやってきたことは?
 
僕の信じてきたことは、
 
僕はどこで生きたい?
どうやって生きたい?
なにをなしとげたい?
 
そう考えていた。
そしてその答えをいつも選んで、うん大丈夫、と思ってきた。
つもりだった。
 
なんで、まだ生きてるんだ?
もちろん、やりたいことがあるからだ。自分が生きることで、
どこかで何かを殺しつづけても、それでも「自分が生きていたい」と思うからだ。
 
 
なんであれ、好きなことをやればいいと思う。
でも、そこに他人が関わってくるのなら、
それは僕の努力とか、望みとか、どうあがこうが、手の及ぶところではない。
だから人は悩むのだという。
僕にも最近、悩みというものがある。前まではなかった。
だからこの考えは今の僕には、わかる。
 
 
いつだってひとつの景色にもどってくる。
 
僕はこんにち、もしかして、と思った。
ついに思った。
 
僕はバンドなんて、音楽なんてやらなくてもよかったのかもしれない。
あの景色さえ、ずっと手に入っていれば。
他に、何もいらなかったのかもしれない。
 
何もせずに、幸せだったかもしれない。
 
でも、それはもうできない。
 
全てがオルタナティヴ、代替品で、
全てが自分の嫌う醜い利益主義にのっとられていることを知ったときに、
「どうすれば自分が生きていられるか?」
そんなふうな方向から考えるのは間違っていると思ってるけれど、
僕はなんとしても生きていかねばならない。
 
あれ、でもそれはどうしてだっけ、本当に?
ただの代替思想だろ?
 
わかったことで、
わからなくなったこと、
証明されることで、答えがでること。
答えがでた先は、結論だ。
もうどうしようもない行き止まり。
 
 
楽しくないのか?
 
楽しくないわけがない。
 
でも、ある日、
 
ぼくは思い出してしまう。
みんなみたいに、楽しく、笑えなくなってしまう。
それを同じように行うことが、どれだけ苦痛で、
どれだけ難しいか、
だれにもわかってもらえない。
 
ぼくは、みんなのように、楽しく、微笑ましくありたいと願う。
自分があることで、誰かを幸せにしたいとも願う。
やさしくなりたいなあと願う。
だけども、僕にはそれがとてもとても難しい。
 
全力で自分を殺して、ようやく少し同じ会話ができる。少しだけの「人間」になれる。
そんな感じがしているんだ。
でも、わかってもらえない。
誰にもわかってもらえない。
けど、それを恨んだりしてないよ。
ふつうのことだよね。
わかってもらえるのは当たり前ではないのは、わかっているから。
 
たださびしい。
ずっとずっと、さびしかった。
 
 
僕が一番大切で、僕が一番覚えている景色を、
誰も大切ではないし、もう誰も覚えていない。
 
でも他人は、愛おしいと思う。
人間は、これ以上ないってくらいに矛盾している。
でもそこが、僕はとても好きだと思う。
 
でもそのなかに、僕は、いない、
 
 
そんなことを、ずっと望んできたよ。
 
僕が一番欲しいものは、それだったのかな。
なんとなくわかった気がする。
以前に一度、わかっていた気もする。
それでも自分が生きるために、
僕は違う答えを、
代替品の答えを、
用意していたんだと思う。
 
でもやっぱりだめなのかな。
 
叶うから、やるんじゃないよ。
やりたいから、やるんだ。
 
でも、本当の望みはなんなんだろ?
 
本当にやりたいことは?
 
 
あの景色さえ手に入っていれば?
僕の望みは、ただそれだけだったのかもしれない。
 
君がずっと、そばにいてくれさえすれば。
 
 
ねえ、望みって、叶わなかったらダメなのか?
ねえ、望みって、叶わなかったらダメなのか?
 
 
明日はライブがある。
僕は全力でやる。
いつだってどんなミスをしたときだって僕は何のことも、全力でやってきたつもりだった。
音楽も、仕事も、自分のちからをぜんぶ使うことだと思って、やってきたつもりだった。
 
求めても手に入らん物はたくさんあるよ
生きていていいことなんて半分もないよ
生きるか死ぬかの選択肢は
自分が最善を尽くしたあとに決めな。
 
 
 
・・・

2014/03/15 彼女の夢を見ていた
明け方四時までギターを弾いてた。
誰の記憶にもないことだ。
わたし、ギターを弾いてた。
小さな声で、うたうたう た。
つまびいた音であそぶ。
偶然ひっかかった弦のならす共鳴音、
おとがまぶしくひっかか か かった。
 
何のためでもないなんて うそだな。
わたしはわたしを肯定する。
しか
ない
 
でも自分を疑え。
あなたの国の肯定さんはあなただよ。
 
大好きなうたうたう。
外の高速道路をはしる、トラックの音が、
ブーストしたベースの音だ。
とっと、とっと、パイプを高速で流れておちてゆく水の音が、
追い打ちかける、太鼓のリズムビートだ。
外で甲高い自転車のブレーキの音。きいきいと音をたてた。
息をのむ。
わけのわからないことをわめいてる、
あの曲は
なんだっけ。