だいイチびるだいニビる

ただ、そこにあるからある。
でも、それを続けることが情熱なのだと、いまも思っている。
 
そう、頭の中に何度か思い出すことを、書きます。そうしてひとつの着地点、落とし込みといたします。
ぼくはそれを繰り返して生きてきた。

むかし美しいと私が思い込んでた、いまはすげえきらいな奴の顔が、
はからず全くの不可抗力で久しぶりに写真で見たときに、
すげえ意地の悪い人間の顔になっとって、
びっくりした。思いがけなかった。

でもなんだか、本当にそこで胸がすっとした、納得いってしまった。
それも私は自分も根性がわりいなとは思うし、本当にくだらないけど、まあ、そんなしょうもないことだったのだ。

僕の新しい街にも、二度目のはるがくる。
いまはまだちょっとさみいが、
きっともうすぐだ。

とある友達のバンドの話題に、なったかどうか覚えてないがそのとき、
「あー、そーいえばさぁ、●●(バンド名)、さいきんどーしちゃったの?ジェイポップになっちゃったん?」
て、かんぜんに人を見下して馬鹿にしたいつもの笑いかたを浮かべるその人を私は、
言葉でもいいので殴ってあげられなかったことを、思い出すたびほんのすこしだけ後悔しているけど
すこしっていうぐらいで、私にすらどうでもいいと思われてるのは結構かわいそうだなあとは思う。

あとで気づいたけどYouTubeで一曲ぐらい最近のやつを聴いただけなんだろーなって思った
CDアルバム買うか借りるかでちゃんと聴いてみたら、そんなコメントにはならない、
なさけないし、本気で恥ずかしい、

こういう風にしか生きられない人って、変わらないんだなーってつくづく思う。
自分を守るだけ守って正当化することだけは力を注いでぬかりなく。
損をするとあったときだけ、主張激しく正論をならべて口先だけで何とかそれを逃れようとする。

いまは結構どうでも良くなってるんで
もう私はどうともしませんが、
私はね、あの強さ、美しさと、戦いたいと思ってさえいたよ。戦えるとさえ。

いまはとてもじゃないけどもう、それを思うてたことすら恥ずかしい。。。

情けない。。
恥ずかしい。。

っと気づいたら天満橋に着いていた。
谷9からご飯休憩とかをはさんで散歩しながらぶらぶらと北上したのだった。

帰ろう、
ぼくはもう誰かに期待するのはやめたんだ。

変わってくれることを期待するくらいなら、何もしてあげないほうがいいのだ。
人を変えることはほぼ不可能だ。
自分が変わるしか、ないんだよ。
 
何度も何度も考えて、ひらめいて、
へたくそでも、遅くてもそれを 少しずつ 育ててきた。
自分なりに、愛してきた。
 
ぼくはそれを、なかったことには したくありませんでした。
 
ぼくは動いた、と思う。
少なくとも逃げない。
それをただ、ふつうに誇ろうと思います。
 
帰ろう、
戻るべきところへ、
帰ろう、
 
 
 
 
・・・
 

2012/12/13 死にぞこないのおんがく
ロックンロールが定義するところが何なのか、ぼくには全くわからないが
どこにいても咳が止まらなくて、どこにいても息がしづらくて苦しかったけど、
ロックンロールの間だけは、嘘みたいに咳が止まった。
煙草の煙っぱいの場所で、
人がおおぜい詰まった換気の悪い空間で、
思い切り、息をしていられた。
そいで私は叫ばずにいられなかった。
 
ロックンロールのなかでなら、私は呼吸ができた。
ロックンロールが私に、息をしろ、と言った。
 
なあ。
ずっと、生きづらかったんだ。
 
あの頃、私はお金が今よりもっとなくって、
ライブももっと、どれ行くか絞りこまなきゃいけなかったし、
ライブハウスに行けたとしても、CDなんか買えやしなかった。
 
でも、あの頃私は、確かに、ドラマーだった。
そして、守るべく生活があった。
愛する、キャバーンクラブのコミュニティがあった。
貧乏だったし、ものすごく不安だったけれど、しあわせだった。
 
・・・気がする。
 
自分たちのバンドの音源を、バイトの通勤時間に何度も何度も聴いて。
心が踊った。どんな音楽も、自分たちの鳴らしたおとには、かなわなかった。
 
音楽とは。
 
何気ない散歩中の鼻歌だったり、春の風にふかれたときの木のざわめき、
葉っぱが落ちる音、何だかわからないけど生き物がうごめく音の集合だったり、
冬の地下鉄でみみが冷えてきーんってなってるときに響いてくる、
コツコツいうヒールの音だったり、
ただ、そこにあるからある。
でも、それを続けることが情熱なのだと、いまも思っている。
 
何度も何度も考えて、ひらめいて、
へたくそでも、遅くてもそれを 少しずつ 育ててきた。
自分なりに、愛してきた。
 
ぼくはそれを、なかったことには したくありませんでした。

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