私にはその 愛 ってやつがわからないよ。
手のひらと 手のひらが触れ合って、
そこからじんわり伝わるあれは、私にとっては 愛だと思うのに。
ああ でも 苦しまないで。
私が、抱きしめるよ。
私が、君の名前を呼ぶよ。
全部はあげられないけれど、それはできないけれど、
できるときは、私がそばにいるときは、
あなたを、私が、抱きしめるよ。
だから、君はもっと、叱って。
動けずに理想ばっかり求めるだけで生きる私を、
もっと、罵って。ぶつけてくれ。
あなたは生きている、私はその目の前にいるんだって、
私に教えてくれ。
うごけ、この心臓