de fault

最近、人に道をよく聞かれるなあ。
そりゃそうか、京都の駅前歩いてるんだから、枚方市内歩いてるよりかは圧倒的に聞かれるわいな。
 
ただ、私のように明らか京都に馴染んでない雰囲気のパープルマウンパ(しかもエセ)女に堂々と声をかけてくれるおばちゃん達に
こう、私が声かけやすそうとか 押しに弱そうとか なんか弱そうとか 親切そうとか そういうのはともかくとして
なにか、観光客独特の強さというか、テリトリー出て抑圧から開放された女の自由奔放さというか
 
なんつーのっ!! あんまり関係ないけど、
 
俗 があるから それの外は新鮮なわけじゃんね。
刺激も毎日だと飽きるんだろうし。
私はまさに低俗!!ってかんじの人間なので、そこんとこ たまに受けるちみっとの刺激に敏感でいるのは 楽しいの。
 
でも、長い目ではそれも慣れちゃうものかなあ
 
んー、普通ってよくわかんない 程度には、浮かんだり沈んだり しております。今は。
 
ここ一週間くらいの思考:
私って、今も昔も幸せもん。
 
ここ一週間くらいの嗜好:
紅茶のキャンディーを一袋、買った。おいしかったので食べきった。
次はハッカのキャンディーを一袋、買った。おいしい。 話の流れで。

目に見えるものだけ

ここは河原町塩小路
 
私の精神の安全地帯が決壊したあの残暑の頃。
あれから私は、私のまわりを通り過ぎる見たことない他人の姿、顔をよく観察するようになった。
 
すると、「ワケあり」って顔に書いてある人がたくさん見えるようになった。今まであんまり気にもとめなかったことだけど。
実際その人たちがワケありかどうか確認してるわけじゃないからあれだけど、
でも、なんとなく、けっこう確信持って、「ワケありなんだろうな…」って思う。
大丈夫かしら?と思う。
 
きみきみ、すごい顔になってますよ。

あの朝、太陽がのぼる前に

急に、人が怖くなった。お酒も、仲間も、異性も、街も、みんな怖くなった。
明け方5時、ぎゅうーって頭を圧迫してる もやもやを ぶっ飛ばしたくて、人気のない街を、走った。
寝不足とタバコの副流煙にやられて身体はひどい状態だったけど こういう精神状態の時ってそういうの関係なく すごい速く走れるものです。
そして、そういうもやもやに潰れそうなとき、いつもこの公園に来る。
三回くらいしか来たことないし、全然家の近所とかじゃないんだけども。ていうか遠い。
 
ここはとくべつ。別に何か感じるわけじゃないし、癒されるとかそういう雰囲気もないんだけど、
ちっちゃくて、とくべつな公園です。
おっきな幹と枝をもつ、木登りに最適そうな木の下に、ぺたんと座る。
隙間からのぞいた街あかりを見上げる。
走ったあとで息があがっていて、頭が全然働かなくて、からっぽで、ぐーるぐる。
それでも、渦巻いていた もやもやは、少しだけ飛ばせた気がした。
 
人はなんてたくさんの秘密を 心に詰め込んで生きているんだろう。
なんてたくさんの 大切な気持ちを、秘めて 隠して 膨らませているんだろう。
そして、なんてたくさんの たくさんの大事なことを 平気で忘れていけるんだろう。
 
怖い。笑った仮面かぶった人達に、心の中で罵られてる自分が見えたんだ。
笑ってるのに 本当は笑ってないかもしれない。
泣いてるのに 本当は泣いてないかもしれない。
全部知っているくせに、知らないふりをして 話しかけんだ。
どうして。それを、 えっと、
どうすればいい?どうやればいい?
わからない。わからなくなった。
そんな人間が、ほんとうに恐ろしく、理解できない遠い生き物に思えた。
分かりかけてた何かが、つかみかけてた何かが、ぜんぶほどけて なくなった気がして、怖くなった。
 
あんなことがあった後も、笑って、ふざけて。
あなたの本当のことが全部明るみに出ていたら?
あなたの本当の気持が全部見えていたら?
そんなこと誰も望んでいないのか。じゃあ望んでいるのは?じゃあ、この時間の意味は?真意なんてどこにもないのか?それとも、必要ないのだろうか?
 
公園で泣いた。
私は何になればいいんだろう、何になれるんだろう。
どうしてこんなに怖いのに、愛してしまうんだろう。
あれも、これも、それも、ぜんぶ嘘になるかもしれないのに。どうして立っていられるんだろう。何を信じていられるんだろう。
 
怖くて、逃げ出したくて、やれる気がしない。
それでも人は生きる。理由なんてなくても、人は生きる。
ああ、信じられない。とても理解できない。
「笑え!」って頭の中の私が言う。
笑え!って。
 
 
 
どうも思考がこんな具合で、ひどかったので、
コンビニでホワイトチョコ買って食べてみた。
おいしい。
しかしこういう風に、冷静になれる手段が思いつくって、だいぶ落ち着いてきてるんだなーって自分で思う。
あの頃は、食べることを身体が受けつけなかったぐらいだったし。 まだ大丈夫だね。
 
AM6時くらいに電車に乗った。
からっぽの頭と、力の抜けた身体で、色々なことを考えようとした。けど どれもみんな途中で止まってしまって、くるくる空回りしたのでやめ、私は同じ車両にいる人間たちの顔をひとつひとつ眺めました。
隣に立ってる人の息が、けっこう距離あいてるのに異様にタバコ臭くて、弱った。
でも何か、笑えてきた。へんなの。なによ。
あんたちょっと吸いすぎなんちゃうん。関係ないけど。知らないけど。でも私、隣にいます。ね。けっこう不快だし。ねえ。何だろうねえ、まったくもう。何なのよう。
 
電車を降りて、ポケットに手をつっこんで、そのへんのガラスに映った自分の姿のひどさに、笑う。
なんだか嬉しかった。嬉しかった。
 
とりあえず私は人間が好きなんだから。
嬉しかったし、笑ってみました。
ニー。
 
ニー。って。